
ベッドで座位の状態の利用者さんが車椅子で移動したいと言っていたり、身近な人の移乗介助を行おうと考えているなら基本的な介助手順を理解しておくことが大切ですから、ぜひ知っておきましょう。
移乗介助では、まず介護者が利用者さんに対して介助の説明を行う必要があり、さらに同意してもらうことも大切なのです。
片麻痺の人に対して介助を行う場合には、ベッドから15度の角度になるよう健側に車椅子を置いて、利用者さんにはベッドに浅く腰掛けてもらいましょう。
利用者さんには健側の足を自分の力で引いてもらい、患側の足は介護者が引き保護したままで、利用者さんにはお辞儀のような少し傾けた立位姿勢になってもらい、健側の足を軸にして車椅子に移乗するのです。